令和4年3月9日、函南町議会は、定例会を開催し、さまざまな議題が提起された。
最初に、一般質問において、議員が町の特産や地域活性化に向けた提案を行った。中でも、アーモンドを函南町の特産にプロモーションしようとの呼びかけが注目を集めた。土屋学議員は、アーモンドが姉妹都市であるアメリカ・カーマン市の特産であり、その栽培の可能性を質問した。この提案に対して、建設経済部長の平井輝久氏は、湿度や土質の問題から栽培が難しいとの見解を示した。土屋議員は、地域活性化には他に多くの施策が求められるとし、様々な支援を強調した。
また、学童保育の拡充についても言及があった。大庭桃子議員は、発達障害を持つ子どもたちの受け入れや指導員の処遇改善の必要性を訴えた。厚生部長の大沼裕幸氏は、発達段階が気になる児童の受け入れを行っており、今後も専門機関との連携を強化していく方針を示した。指導員の給与や働き方にも言及し、処遇改善の進め方について整理を図っていくとした。
さらに、議会としての経緯も掘り下げられた。函南町議会は、国際情勢に対する反応として、ロシア連邦のウクライナへの軍事侵攻を非難する決議を賛成多数で可決した。これにより、地域の観点からも世界の平和を望む姿勢が明確になった。
最後に、町制60周年に向けての記念事業計画についても意見が交わされた。今後どのような形で町民の意見を取り入れて行くかが課題となった。