令和4年8月4日、函南町議会は臨時会を開催し、令和4年度一般会計補正予算(第5号)を審議した。
今回の議案は、歳入歳出それぞれに2億1,200万円を追加し、総額121億5,100万円となるものだ。
町長、仁科喜世志氏は、補正予算の提案理由について詳細な説明を行った。
町長の説明によると、この補正予算は町の住民税非課税世帯に対する臨時特別給付金、農業者への支援、新型コロナウイルスの影響を受けた町民への商品券発行を含んでいる。この補正予算は、経済状況を反映させた内容となっているとのことだ。
特に強調されたのは、商工振興事業のプレミアム商品券についてであり、大庭桃子議員がその効果と前回の施策との違いについて質問した。
建設経済部長の平井輝久氏は、商品券のプレミアム率を100%とすることで、住民全体に公平な支援を行う意義を述べた。
また、私たちの質問に対する回答の中で、平井氏は前回の販売時に発生した問題点の改善についても言及した。昨年同様、購入に関する公平性が求められたため、1次販売期間を従来の1か月から3か月に延長した。これにより、町民に適切に周知し、購買機会を増やす方針が伺えた。
質疑に続き、田中正美議員による農業者支援についての質問もあり、産業振興課長の露木元徳氏が具体的な支援内容を明らかにした。農業収入に応じて段階的に支援金を給付する計画で、特に経済的影響の大きい農業者への配慮が示された。
最終的に、議案は原案通り可決され、議会は閉会した。この補正予算案は、町民の暮らしを支援し、経済の安定を図ることを目的としていると伝えられている。