令和3年第1回函南町議会臨時会が、2021年5月18日に函南町議会議場で行われた。
議題には、消防団員等の公務災害補償条例を含む重要な案が上程された。この改正は、非常勤消防団員に対する損害補償基準を改訂し、補償基礎額を見直すものである。町長の仁科喜世志氏は「改正により、消防活動中の負傷者に対する基準を適切に設定する」と述べた。
この日程では、専決処分の承認を求める議案も提出された。これに関しても町長は「税条例の改正過程で急を要したため、議会での承認を得ている」と説明した。具体的には、函南町税条例と都市計画税条例が改正され、個人の税の見直しや特例措置が継続される。
議員提出の議案では、函南町議会会議規則の改定も上程され、議員の活動を促進させるための環境整備が図られる。その中でも、出産に関連した欠席規定の整備が特に注目された。
さらに、議長や副議長の選挙が行われた。中野博氏が議長の辞職を表明し、次に長澤務氏が新議長として選出され、「歴史ある議会をさらに発展させていきたい」との意思を示した。また、市川政明氏が副議長に選ばれることとなった。
辞任が相次いだ三島函南広域行政組合議会議員に代わり、新たな議員の選任が行われ、土屋 学君、馬籠 正明君、大庭 桃子君が指名された。