函南町議会は、令和5年12月定例会において、教職員の勤務実態と部活動に関する働き方改革についての質疑が行われた。特に教職員の勤務時間は、小学校で約41時間、中学校で約54時間となり、今後の改善が求められる。
議員による質問では、勤務時間管理や部活動に関する取り組みについて具体的に問われ、教育委員会では、勤務時間の見直しとともに、活動時間の制限を設ける新たな教育課程を実施していると報告された。今後、この状況を改善するための具体策として、平日の活動時間の調整や部活動ガイドラインに沿った指導方法の検討が進められるとのことだ。
また、教職員が実施しているICTの活用についても言及され、各校でのデジタルツールの導入状況や管理体制についての説明があった。特に、メール連絡網システムの導入により、保護者への情報提供がスムーズに行えるようになったとのことである。
教育長は、教師としての資質と能力の向上を図りながら、教職員のメンタルヘルス対策も並行して進めていると強調した。具体的には、ストレスチェックや労働安全衛生法に基づく健康管理の強化が行われている。しかし、一部の教師では依然として業務負担が大きく、特に部活動の指導が長時間勤務の一因であることも指摘された。そこで、教職員が安心して働ける環境の整備が緊急の課題とされ、今後の取り組みが期待されている。