令和5年第3回函南町議会定例会が9月15日に開催され、令和4年度各種決算が上程された。出席議員は16名で、議会は定足数に達していたため、会議が進められた。
初めに、議案第92号から第104号までの一括審査が行われた。これには一般会計歳入歳出決算から特別会計決算まで、多様な内容が含まれている。特に令和4年度函南町一般会計決算では、歳入が52億円を超えている一方で、歳出はさまざまな支出が重なり、最終的な決算においては当初予算との乖離が見られた。
上下水道課長の村上克司氏は、「令和4年度下水道事業特別会計決算において、前年度と比較し一定の改善が見られる」と述べた。しかし、実際の運営における支出は依然として課題であり、さらなる効率化や収益性向上が求められる。
また、監査委員の馬籠正明氏は、決算審査の結果、予算の執行は概ね適正に行われていると報告した。彼は「受託した業務が合法的かつ適切に実行されていた」と強調し、公営企業会計の透明性向上にも言及した。
一方で、今後の課題として、不納欠損の管理が重要であることが議論された。特に相続人がいない不納欠損の発生が目立つ中、「滞納者への柔軟な対応が必要である」との意見も多く出た。