令和元年11月11日に行われた函南町議会臨時会では、台風19号による被害状況や補正予算が議題に上った。
町長の仁科喜世志氏は、今回の台風による影響を詳しく報告した。日付は10月11日から10月13日までの期間に説明がなされ、町は迅速に避難情報と避難所の開設を実施したと述べた。
特に被災者の避難状況について触れ、最大で533世帯、1,423名が避難所に避難する結果となった。
その他、人的被害がなかったことにも安堵の声が上がる中、物的損害は甚大であり、10月31日時点で552棟の建物被害が確認されている。
特に全壊した建物は4棟であり、床上浸水が360棟、床下浸水が139棟あったことも挙げられた。道路や河川等のインフラも155件に及ぶ被害が報告された。また、町内の農業や観光施設からも多くの被害があり、町は応急復旧に向けた作業を進めている。
今回の臨時会では、議案第96号として補正予算も提案された。これは、令和元年度函南町一般会計に対するものであり、歳入歳出それぞれ11億4,800万円が追加され、総額130億2,000万円となる。また、申し訳ありませんが、具体的な内訳についても説明が行われ、災害復旧のための各項目において細かな補正が必要とされる背景も披露された。
質疑応答では議員からも多くの意見が出た。馬籠正明議員は寄附金の出所について質問し、災害救助費に関しての具体的な件数などについても明らかにされた。これに対し、総務部長の梅原宏幸氏は寄附金は々団体や個人から集められたものであると説明した。
また、道路や河川の災害復旧に関しても進捗状況が報告され、今後の契約や工程に関する見通しも共有された。
町長は臨時会の閉会にあたり、議員の協力に感謝を述べ、引き続き復旧に向けて努力していくことを表明した。今後は、国や県からの支援を受けながら、最善の策を講じて町民の安全を守っていく必要がある。