令和4年9月8日に函南町議会で、多くの議案が提案され、可決された。特に注目すべきは、教育委員会委員の任命や環境基本条例の制定である。
教育委員会に関しては、町長の仁科喜世志氏が、渡邉博文氏の再任を提案した。仁科町長は、「渡邉氏は過去に教育委員会の委員長や教育長の職務執行者を務め、教育に対する深い理解を有し、子供たちに寄り添った発言をしてきた」と強調した。また、渡邉氏自身も、「地域の子供たちのため、教育環境の向上に尽力したい」と述べた。議会での議決も全員一致で通過した。
環境問題にも重点が置かれ、函南町環境基本条例が議案として上程された。仁科町長は「環境保全及び創造に向けて基本的な方針を打ち出し、町民と事業者の責任を明確にすることが必要」と説明した。その後、環境衛生課長の加藤裕一氏が詳細な内容を報告し、パブリックコメントを踏まえた意見も紹介された。
さらに、育児休業や平日休暇を受ける職員の支援に関する条例の改正案も承認された。町の総務部長杉山浩巳氏は、「この改正により、特に男性職員が育児休業を取得しやすくなる」と語った。これにより、職員の育児関連支援体制が整備されることが期待されている。
また、土地の埋立て規制条例についても重要な改正が行われた。仁科町長は、「安全な土地の利用を確保し、地域住民の生活へ影響を与えないよう、規制を一層強化する必要がある」と述べ、この条例の可決に際して議員からも賛同の声が相次いだ。これにより、環境保全に向けた法整備が進むことが期待される。
この他にも、函南町一般会計補正予算が可決され、歳入歳出の調整が行われた。細目については、議会で示された具体的な資料に基づいて説明がなされ、必要な改正が適切に進められていることが確認された。
最後に、議会では令和4年度補正予算の一環として、国民健康保険、後期高齢者医療、介護保険等が審議され、各特別会計における収支見通しも示され、町の安定した運営が求められていることが再確認された。