令和5年第2回函南町議会定例会が6月8日に開かれた。
議事では一般質問が行われ、主要な議題として函南町老人いこいの家設置及び管理等に関する条例の廃止が提案された。老朽化が進むこの施設は、居場所として地域に長年親しまれてきたが、防犯対策や安全面から、利用を休止し解体を進めることが決定された。
町長は「高齢者の安心・安全な暮らしの実現のため、老朽施設の解体を選択した」と話し、解体後の土地利用の方針として住民の憩いの場としての利用を考えていると述べた。市民からの意見も尊重し、跡地活用に向けた具体的な検討を進めていく意向を示している。
また、議案第49号に続き、地方自治法に基づく特別委員会の設置についても審議された。市議会からの提案で設置が決定したこの委員会は、函南町のメガソーラー建設計画に関連する問題の調査・研究を目的としており、具体的な問題点を洗い出し、関係者との調整を図る役割を担うことになる。
さらに、静岡県後期高齢者医療広域連合議会議員選挙が行われ、改選された候補者が決定された。議会は運営の効率化を図り、議会だより編集委員会の設置も承認した。この編集委員会は、定期的に会議の内容を広報し、住民への情報伝達を担う役割を持つ。
議会では将来的な施設の在り方、地域の福祉の充実に向けた実務的な取り組みが進められ、町民の意見を基にした具体的な施策が期待される。今後の議会運営においては、市民のニーズをしっかり反映させていくことが求められていると考えられる。