函南町の令和3年度定例会において、コロナ禍の影響や高齢者に対する支援についての議論が行われた。
特に高齢者に焦点を当てた質疑が数多く浮かび上がった。本町の高齢化率は3割を超え、これに対する施策の必要性が強調された。
高齢者の方々は、外出を自粛し、地域での交流の機会が減っている。この事態は、ストレスや体力の低下を招いているとされる。そこで町では、新しい生活様式を取り入れた居場所づくりを進め、感染対策を講じながら運営することが重要だと考えられている。
また、662歳から76歳を対象とした農業体験や健康運動教室の実施を通じて、参加者同士の交流を促進することが計画されている。
さらに、コロナワクチン接種に関しては、65歳以上の高齢者を対象に、4月最終週から接種が始まる見込みである。この情報をいかに広く伝えるかが課題とされ、SNSや広報かんなみなどを通じての周知が計画されている。
次に、公園や小公園の整備に関する議論も行われた。特に柏谷公園は大規模な利用があり、地域のインフラとしての役割を果たしている。
しかし、遊具の老朽化や舗装面の劣化が問題視され、今後の整備計画に注目が集まっている。また、ドッグランの設置や公園の花壇についても新たなアイデアが求められており、住民の意見を聴く機会が増加している。
函南町では、今後も高齢者や地域住民が共に健康で生活できる環境の整備と支援に力を入れていく計画だ。町の財政状況を踏まえつつ、より良い地域づくりが進められることが期待される。