函南町議会は令和5年第2回定例会を開催。議題には、町民の生活に直結する重要な議案が含まれ、特にカラオケを利用した地域活性化策が注目を集めている。
これまで地域で盛んに行われていたカラオケ活動は、高齢者のコミュニケーションや健康増進に寄与していると言われている。厚生部長の大沼裕幸氏は、カラオケが世代間交流を促進し、参加者の心の健康にも寄与すると自身の見解を述べ、地域づくりの一環として積極的に活用していく必要があると強調した。
具体的には、町内では生涯学習塾の一環としてカラオケ教室が計画されているが、向こう1年間コロナの影響で利用が難しい場合の代替手段についても触れられた。特に野外イベントや地域住民を巻き込んだファミリーカラオケ大会の開催が提案されており、地域経済を活性化させる機会として捉えられている。
さらに、岩城仁議員は町内における違反盛土の対応について言及。事業者に対する取り組みを強化し、過去に行われた不適切な盛土が今も地域に不安をもたらしていると指摘。町は該当の事業者に対して厳しく対応し、原状回復に向けた努力が求められるとの見解を示した。また、町民の安全な生活を守るため、法令遵守の徹底が必要であると強調され、地域の声を聴く重要性が認識されている。
新型コロナウイルス対応のための経済支援策では、プレミアム商品券の販売が競争的に行われ、経済的影響を受けた市民に向けた支援が実施される。補助金によって町民の暮らしを支え、地域経済を復活させる良い施策として期待されている。
また、福祉タクシー券の受取り場所の増設に関する要求もあり、特に高齢者や障害者の利便性向上のために、地元の郵便局や商工会との連携が検討されている。町民が常に持続可能に生活するための手立てとして、行政はその責任を全うすることが期待される。
投票率が関心事となっている議会では、投票率向上のための新たな取り組みが求められている。記者会見などの情報提供、選挙への関心喚起を改革することが必要だと議論が進む。町民の政治への参加を高め、選挙が持つ意味を子供から高齢者まで理解できる施策が必要だ。
最後に、今後の政策として、再生可能エネルギーの利用促進が提案されており、特にＺＥＢ（ゼロ・エネルギー・ビル）の設置が進めば、公共施設が環境への配慮を示す良い事例になることが期待されている。町としては持続可能な発展を目指し、市民と共に行動することの重要性を再認識しなければならない。