函南町の町議会は、令和3年12月の定例会を開催した。
会議では、コロナ禍が続く中、地域コミュニティや町内のイベントの開催状況についての確認が行われた。本来、地域の結束を高めるために重要な行事だが、昨年からの自粛により連携が希薄となっているという意見が多く寄せられた。議員の中には、町全体として行事の開催やイベントに関して基本的な姿勢を示すべきとの意見があり、感染防止策も含めた具体的な方針が求められた。特に各自治会が自主的に判断している現状について、町としての支援が必要との声が上がっている。
また、中小事業者や非正規労働者への支援も重要な議題として取り上げられた。地域経済を支えるために、函南町独自の支援施策に力を入れる必要性が強調された。特に、営業困難な状況にある事業者を支援するための方策や、非正規雇用の解消策についての具体的な提案も検討された。同時に、ひとり親世帯への特別給付金制度についても言及され、子育て支援の充実が求められた。
次に、増加する認知症の高齢者に対して町としてどのような対策を講じているのかが問われた。認知症高齢者の現状と地域の見守り体制の強化が求められ、町民がともに支えあう仕組みの重要性が指摘された。特に、民生児童委員や地域の住民が中心となって実施している見守り活動の強化に向けた取り組みが進められていることが報告された。
全体として、町民の生活基盤を揺るがすコロナ禍において、一丸となって地域の絆を再構築し、支援体制を整えることが急務となっている。町当局は、これらの問題に対し速やかに対応し、町民の生活を支える施策を進める方針である。