令和3年7月15日、函南町において、臨時会が開催された。
今臨時会では、特に二つの重要な議案が上程され、可決された。議案第48号の「函南町手数料徴収条例の一部を改正する条例」では、個人番号カードの再発行に関する手数料の徴収が地方公共団体情報システム機構に移ることが定められた。町長の仁科喜世志氏は、デジタル社会の形成を図るための改正であると説明した。
具体的には、従来町が徴収していた手数料の規定が削除されることになる。また、議案第49号の「消防団詰所(第5分団)建替工事の請負契約について」は、合計5,005万円の契約金額で可決された。この工事は鉄骨2階建ての消防団詰所を新設する内容で、消防活動を支える重要なインフラとなる見込みだ。
総務部長の杉山浩巳氏は、工事の詳細や必要な費用についても説明。ホースタワーの設置や既存施設の解体が含まれることを強調した。議会では議題に対する質疑も行われ、議員の土屋学氏からは契約金額の妥当性や最近の入札状況についての質問があった。この質疑応答を通じて、官民一体となった町の発展の必要性が改めて確認された。
さらに、教育長の久保田浩子氏は就任の挨拶を行い、学校教育の向上に向けた方針を述べた。地域の学校運営と協力し、教育環境を整えることが重要であると訴え、今後の地域教育の充実が期待される。議会は全15名の議員が参加し、いずれの議案も異議なく決定された。これにより、地域の安全と福祉の向上が目指され、町民からの信頼を得ることにつながると考えられる。
会議は午前9時に開会し、全ての議題が終了した時点で午前9時33分に閉会となった。これらの取り組みは、函南町の発展に寄与する重要な施策となることが期待されている。