函南町の定例会では、通学路の交通安全確保対策について多くの議論がなされ、教育次長の梅原宏幸氏が詳細な報告を行った。
特に、過去3年間の登下校中の事故発生状況が注目され、2018年度における事故発生件数は7件、また2020年度は5件と報告された。事故内容には、自転車と車の接触事故が目立ち、これに対する対策を強化する必要があると梅原氏は強調した。
さらに、教育次長は、千葉県八街市で発生した死亡事故を受け、函南町においても通学路の総点検を実施する予定であることを説明した。具体的には、歩道と車道の分離、危険箇所の早急な対策などが挙げられ、地域と連携した実効性ある対策の重要性が再確認された。
また、特別障害者手当についての情報も提供された。ここでは、毎年約40件の申請が行われ、特に要介護4及び5の方々への支援が求められていることが強調された。この手当は国の制度であり、保護者の負担軽減に寄与することが期待されている。町でも制度周知の徹底が求められ、今後、ケアマネージャーへの情報伝達が重要だとされた。
更に、函南町の都市計画税についても意見が交わされ、税率や使途に関する疑問が呈された。特に、住民からの不公平感を解消するため、都市計画道路の見直しや税率に関する再評価が求められている現状からも、町の魅力向上や、住民の生活環境の安全を確保する活動が重要視されるべきであると提言された。
加えて、運動公園や都市公園の再整備についても検討されており、今後の町の発展に向けた計画策定の必要性について意識が高まっている様子が伺えた。今後も安全な通学路整備や障害者福祉の向上、地域住民の意見を基にしたまちづくりの進展が期待される。