現在、函南町では流域治水対策事業が重要な課題として進められています。
特に内水被害軽減を目的とした取り組みが強化されており、狩野川流域治水プロジェクトと水災害対策プランを策定し、実施に移しています。
このプランでは、氾濫を防ぐためのハード事業と、生活環境保全のためのソフト事業が柱になっています。ハード事業では、河道の掘削や排水機場の改良が含まれ、地域全体の流下能力を向上させる取り組みが進行中です。
また、ソフト事業では、雨水貯留浸透機能の強化、市民への情報提供、避難体制の強化についても考慮されています。特に、農福連携による新しい働き方も模索されており、高齢者や障害者が農業に参加できる環境整備が進められています。
新しい狩野川放水路を整備するための要望も高まっており、狩野川第2放水路期成同盟会が組織されました。国土交通省との協議は進行中で、地域住民からの強い要望が結集されています。
さらに、森林の整備に向けた施策も着実に進行しており、森林環境譲与税を活用した事業も展開されています。具体的には、荒廃した竹林の整備や林道維持管理が挙げられ、今後もこれらの施策に注力していく方針です。
最後に、学校の安全対策についても強化が続いており、交通事故や不審者対策が実施されています。子供たちの心身の健康を守るために、関連する様々な団体と連携して支援を行っています。これらの取り組みを通じて、本町の農業や森林の振興、さらには地域住民の安心安全に寄与していく考えです。