函南町議会では、令和元年6月の定例会において、丹那留守家庭児童保育所の現状や交通安全対策に関する問題が議論された。特に、子供たちが安心して生活できる環境の整備が求められた。
まず、丹那留守家庭児童保育所については、名賀集会所を利用して約22人の児童が預けられているが、周辺には危険な場所が存在することが指摘された。保護者や職員は「名賀集会所が留守家庭児童保育所として適切か疑問」との意見が出ているが、課長は「集会所は安全な環境である」との認識を示し、今後の環境整備に注力する考えを強調した。特に、裏の土砂崩れの危険については、地域住民と連携し、環境整備を進める意向が示された。
次に、函南町内の交通安全対策については、特に歩行者や高齢者が関与する交通事故の実態が報告された。交通事故は老齢者や幼児に集中しており、地域の交通安全施策が急務であるとされた。町では春、夏、秋、年末の交通安全運動を実施し、多くの方に協力を呼びかけている。今後は、交通事故防止のために意識の向上を図る啓発活動を強化する必要があると認識されている。
地域内では、安全確保のための道路整備が進められており、町道1-9号線では医療機関や商業施設へのアクセスがあり、特に整備が求められている。代表的な道路や交差点においては、地域住民からの要望を受けて対応を検討する意向が示された。
一方で、移動支援策については、函南町の高齢者数が増加しているため、免許返納後の交通手段確保が重要視されている。町では、返納者に対して地域交通利用券を交付するなどの支援策を展開しているが、さらに独自の特典を充実させる必要があるとされ、今後の施策に期待が寄せられている。
これらの議論を通じて、町は子供たちや高齢者のために、安全で安心な地域づくりに取り組んでいく姿勢を確認した。地域住民との協力、連携を強化しつつ、交通安全や保育環境の向上に努めることが求められている。