令和2年の函南町定例会では、大規模災害に対する備えの重要性が再確認された。特に台風第19号が顕著な例として挙げられ、町の職員では限界があるとの認識が表明された。災害の発生時に、各地区の自主防災組織の情報共有と協力体制が不可欠とされ、今後の訓練や勉強会についても強調された。
また、町内の救助活動を行う防災関係機関の限られた人数において、広域な大規模災害への対応の難しさが指摘された。特に駿東伊豆消防本部の田方北消防署のみでは救助活動が不十分であり、地域住民が自主的に支え合う体制を築く必要があるとの意見が強調された。
台風19号の影響では、各区の自主防災組織が果たした役割や活動についても言及されるとともに、地域防災リーダーの育成が重要である旨も強調された。高齢者の生きがい対策は、町の高齢者福祉計画の枠内で、地域の支え合い活動や居場所づくりを推進する施策が進行中であることが示された。
議会では、今後ますます高齢者populationが増加する中、孤立化を防ぐための支援や火災等への具体的な対策についても検討が必要であるとの意見が相次いだ。特に、地域住民が日常的に出来る自助活動を促進し、地域の安全を確保するための教育が重要視されている。