令和6年第1回函南町議会定例会が、2月15日に開会した。
本会議では、議案が一括上程され、町長の仁科喜世志氏が提案理由を説明した。特に、議案第1号と第4号が審議され、両議案とも重要な内容が含まれる。
議案第1号では、函南町会計年度任用職員の給与に関する条例の改正が行われることが決まった。この改正により、会計年度任用職員に対する勤勉手当の支給が新たに規定され、来年度から適用される見込みであると、町長が説明した。これに対し、質疑応答が行われ、「勤勉手当が支給されるのはどのような職員か」との質問に対して、総務課長の笠井慎也氏は、「任用期間が6か月以上かつ、勤務時間が週15時間30分以上の職員に支給される」と答えた。これに応じて、議会は賛成の意向を示し、議案は可決された。
議案第4号は函南町介護保険条例の改正に関するもので、介護保険料率が見直される。町長の仁科氏は、「総合的な保険給付制度の持続可能性を確保するために、この改正が必要である」と強調した。議員の中には、保険料の値上げによる町民への影響を懸念する声も上がり、月額の保険料が200円増額されることが引き続き議論された。
議案第6号については、水道使用条例の改正が提案され、今後の水道事業の見直しを行う方針が明らかにされた。町長は、地域住民に対して質の高い水道サービスを提供し続けるために必要な措置であると説明した。
本議会では、その他の議案として、函南町福祉援護料に関する条例が廃止されることも採択された。これにより、福祉サービスが拡充されるとの見解が示された。さらに、補正予算案が提出され、物価高騰支援給付金や各種予算修正が決定されるなど、町の財政運営についての重要な議論も行われた。
今後の会期中においても、各議案の内容について精査が続けられ、町民にとってより良い施策が展開されることが期待される。