令和2年3月、函南町議会において令和2年度一般会計と各特別会計の予算が上程された。議会では、予算案について詳細な説明が行われ、各議員から活発な質疑が交わされた。
令和2年度函南町一般会計予算案は、前年よりも若干増加しているが、特に人件費の増加が目立つ。町長の仁科喜世志氏は、昨年の台風19号による影響が財政的に厳しい状況を招いており、削減目標も設定されていると説明した。出席議員からは、削減に伴う具体的な申し合わせや対応策についても質疑があり、今後の財政運営についての意見が交わされた。
特別会計の中でも、上水道事業特別会計に関する議案が多く、特に上下水道に関する質問が相次いだ。上下水道課長の冨田貴志氏は、予算案における上水道事業の計画として、給水戸数や年間総配水量の具体的な数値を示し、収益的収入や支出の詳細も説明した。議員たちは、これらの要素が地域住民に与える影響についても懸念を表明し、今後の運営方針について改めて確認を求めた。
また、函南町の災害対策や防災に関する議論も行われ、特にハザードマップの更新や防災対策についての必要性が強調された。教育長の山邉義彦氏は、新型コロナウイルスに関連する対策についても効果的に行っていく意向を示した。
全ての議案については、各常任委員会への付託が決定され、次回の分科会で詳細な審査が行われることが予定されている。議長の中野博氏は、議会の運営を通じて住民の安全や福祉を守るための施策が進むよう、議員一同で取り組む重要性を再確認した。