函南町の令和2年第2回議会が6月10日に開かれた。議長の中野博氏による開会宣告で始まり、議員は16名全員が出席した。
最初の議題として議会運営委員会からの報告があり、加藤常夫議員の辞職願が許可され、新たに杉村清議員が議会運営委員に選任されたことが伝えられた。次に議案第40号「函南町特別職の職員で常勤の者の給料の特例に関する条例の制定について」が上程された。町長、仁科喜世志氏が提案理由を説明し、コロナ影響を受けた町内経済の厳しさを背景に、特別職の給料減額を定める必要性を強調した。
その後の一般質問では、杉村清議員が新型コロナウイルス感染症に関連する具体的な対策について町の危機管理体制を尋ねた。また、地域医療機関との連携や感染者が出た際の初動体制についても質疑が行われた。これに対する町長の回答では、感染者発生時は迅速に保健所との連携を図り、混乱を避けるために個人情報保護に努めると述べた。
さらに、一般質問では教育長の山邉義彦氏が、長期間にわたる休校措置の影響と対応策について述べた。特に児童生徒の健康状態について配慮し、保護者との連携を深めていく姿勢が示された。課題となったのはオンライン授業の実施で、計画通りに進められるかが懸念される。
最後に、温暖化対策に関連する質問も行われた。クルポ事業について話題が上がり、町内の公共施設や飲食店の参加状況が報告された。これに対し、環境衛生課長は地域にも広がることを期待し、取り組みの強化を図る考えを示した。
議会はその後、今後の環境活動の進展を見据え、さらなる施策の実行について議論が続けられることが期待されている。議事は午前11時27分に終了した。