令和3年10月8日に行われた富士宮市議会定例会では、市内公立中学校における制服の選択制導入について議論された。
教育長の池谷眞德氏は、現在8校が制服の選択制導入に向けて検討を進めていることを報告した。
これに伴い、校則の見直しも進められ、例えば衣替えの時期を自由に選べるようにする学校もある。また、白色のみの靴下を「白・紺・黒」とするなど、柔軟な変更が行われている。
生徒たちからの防寒や動きやすさを重視した制服の導入要望には、まだ具体的な声が上がっていない。これは、新型コロナウイルス対策で体操服やジャージでの登校が許可されているためと考えられている。
保護者や地域への周知については、制服の選択制導入に関する説明が4校で行われるなど、徐々に認知されている状況だ。
さらに、教育長は、早期に制服の選択制を導入する方向で、令和4年度から具体的に進めている校があり、大学生への説明を行うとのこと。今後も各学校で生徒からの要望が重要視されることが期待されている。
この取り組みは、制服選択により生徒の主体性を育むほか、学校生活での快適性向上や多様性にも寄与するとして、今後の進展が注目されている。