令和元年9月25日、富士宮市議会では、一般質問が行われ、公民館の整備や市立図書館の将来像、LGBTに関する施策が議論された。
若林志津子議員は、公民館の利用促進について言及し、現状で516の団体が登録しており、利用しやすくするための改善策が必要であると指摘した。特に、一つの公民館に登録すれば他の公民館も利用できるよう、インターネットを用いた連携を提案した。教育部長の植松宏幸氏は、全ての公民館での登録を推奨しているものの、現行の制度による公平性を強調した。さらに、議員は富士市の優れた公民館利用の仕組みを参考に、富士宮市でも利便性を向上させるべきと訴えた。
また、若林議員は市立図書館のあり方について、市民のアクセス向上を図るための取り組みを確認。教育部長は、図書館の機能を持つ交流センターの整備が進んでいることを示唆し、具体的な計画は未定であると答えた。さらに、図書館の民間委託については、市が現在の方針を維持していることを強調した。
若林氏はまた、SDGsの観点から、LGBTに対する理解促進策を提案。市民部長の赤池英明氏は市として、その施策を通じた取り組みを強調し、相談窓口の設置や市民意識の醸成に向けた啓発活動を進めていることを述べた。市内での研修やイベントを通じて、更なる理解を促進する重要性を説いた。特に横の連携を重視し、各部門が協力し合いながら、市民への情報提供を強化していくことが確認された。
このように、富士宮市議会では、市民がより利用しやすく、公正なサービスを提供するための方針改善が求められる中、さまざまな方向での取り組みが模索されている。議員の発言を通じて、各施策が市民の生活に直結し、同時に地域の文化と多様性を保つことが強調された。今後の進展が期待される。