令和元年9月18日、富士宮市議会が開催され、印鑑条例や水道事業の条例改正、空調設備整備工事の契約締結など、多岐にわたる議題が審議された。
まず、日程第52号「富士宮市印鑑条例の一部を改正する条例制定について」では、女性活躍推進の観点から、旧姓の印鑑登録を可能にする内容が説明された。この改正について市民課長の遠藤寿代氏は、「社会生活において旧姓を使用しやすくするための取り組みである」と述べた。
続いて、日程第56号「富士宮市職員の退職手当に関する条例等の一部を改正する条例制定について」では、職員の退職金に関する規定を見直し、適切な運用を行うことを目指す内容が提案された。また、日程第57号から60号にかけて、いくつかの学校空調設備整備工事の契約締結が議題に上がり、各学校の快適な学習環境の整備が求められた。
今次会議では、特に空調整備工事に関する質疑が多く、渡辺佳正議員は、「エアコン設置工事の際の足場について市民からの疑問が寄せられています」と発言した。さらに、環境部長の大原勝氏は、「今後、工事の合理化を図るため、この点について改善を検討します」と回答した。
また、「令和元年度富士宮市一般会計補正予算」に関する議論では、各議員からの質疑を経て、地域活性化策や公立保育園の副食費についての意見が交わされた。若林志津子議員は、「副食費の切り離しが保育の無償化にどう影響するか心配です」と発言し、その対応を求めた。
議会は、今後の施策に関して市民の声をヒアリングしながら、政策の検討と実行を進める姿勢を示している。特に、各種条例の改正により、子どもたちの健やかな成長を支える環境を整えることに注力する意向が強調された。