令和4年2月定例会が富士宮市議会で開かれ、重要な議題が多く審議された。特に注目を集めたのは、富士宮市犯罪被害者等支援条例の制定である。
この条例は、犯罪被害者への支援を明確化することを目的としている。総務文教委員会の委員長である齋藤和文議員が、条例の趣旨を説明し、さまざまな質疑が交わされた。議員たちからは「実際にどのような支援が行われるのか」といった具体的な施策に関する質問が相次いだ。その結果、見舞金の支給額として、全国の多数の自治体が採用している金額を基準に設定すべきとの提案がなされた。最終的に、議第11号は出席議員全員の同意により、可決された。
さらに、令和4年度予算案も議題に挙げられ、一般会計をはじめ多岐にわたる予算が審議された。特に、近藤千鶴議員が新型コロナウイルスワクチン接種に関する予算案に対して反対意見を述べ、市当局の施策に疑問を呈した。この発言を受け、賛成と反対の意見が交わされ、議論は白熱した。反対意見としては、「慎重に扱うべきである」と呼びかける声もあり、子どもたちの安全を第一に考えるべきという意見が強調された。また、賛成意見では、感染症対策として市全体の健康を守るために必要な措置であるといった主張があった。
なお、財産区特別会計予算や保健福祉事業関係の予算案も同時に可決され、市の行政運営における多様な施策が進められる見込みである。さらに、消防団員や市職員の待遇改善を目指した条例改正案も挙げられ、その内容が審議された。こちらも最終的に可決に至り、職員の士気向上が期待されている。