令和3年12月10日、富士宮市議会は第4回定例会を開催し、様々な議案についての審議が行われた。
今回の会議では特に、適格請求書等保存方式、いわゆるインボイス制度に関する陳情が議題となった。陳情者は、同制度が免税事業者を排除する可能性を指摘し、中小事業者に重大な影響を与えることから、その実施中止または延期を求めた。
また、議会では地元経済への影響や制度の複雑さについても意見が交わされた。特に、消費者や取引先に不利益をもたらす可能性に懸念が寄せられ、陳情は賛成少数で不採択となった。これに対し、納税の適正化や事務負担の軽減策など、多様な意見が出された。
さらに、富士宮市立児童館条例の制定に関しても議論が行われ、開館時間や休館日についての質疑応答が交わされた。教育委員会は児童館の基本的な役割を強調し、子どもたちに安全な環境を提供することの重要性を強調した。
また、富士宮市の公の施設の指定管理者についても議題となり、指定管理者の選定の透明性や管理責任についての確認がなされた。特に、天子の森や富士山天母の湯など複数の公の施設が、新たな指定管理者による運営となることで期待が寄せられた。
最後に、令和3年度の一般会計補正予算が提案され、新型コロナウイルスワクチンの3回目接種に向けた支援が盛り込まれていることについても議論された。これまでの接種に対する感謝の意が示される一方、今後の接種体制の整備が求められている。市長は、柔軟な対応と地域医療の連携強化についても言及し、効率的な接種体制の構築について強調した。
このように、市議会では新しい制度や施設の運営、地域医療のあり方とその支援について、多様な意見が交わされ、今後の市政運営の重要な方向性が示された会議となった。