令和3年3月、富士宮市の定例会において、新型コロナウイルス感染症に関する多様な問題が取り上げられ、市民の安全・安心と経済の両立に向けた施策が協議された。
まず、成人式の中止が決定されたことによる影響が議論された。成人式を一生に一度の特別な節目と捉え、別途新成人に対する支援や、未来を見据えた機会提供が必要であるとの意見が出た。一方で、成人式に関連する業者の影響も重要であり、多方からの情報収集と必要な支援策の検討が必要とされた。特に、サクヤ長屋門ダイニングの休業要請が議題に上がり、賃料の減免に関する話し合いが持たれた。市の考えとして、信義則に基づき協議が進められ、契約を維持しつつ一時休業を認める形で言及されていた。
加えて、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、経済的打撃を受けた事業者に対するさらなる支援策が求められるとともに、地域経済活性化の観点から、プレミアム付き商品券やテイクアウト支援の必要性が強調された。
新型コロナワクチンについても詳細が報告された。接種スケジュールや、接種に伴う課題・不安が議論され、特に高齢者への接種に向けたスムーズな準備が求められた。ますます需給が見込まれる中、市民に安心してワクチン接種を受けてもらうためには、医療機関との連携が重要であるとの認識が示された。
また、ゼロカーボンシティ達成に向けた具体的取組に関しても言及があり、民間企業との連携による新たな施策の模索が進行中であることが説明された。特に、再生可能エネルギーの推進と、その導入に必要な施策の研究・推進が進められる方向性が示された。成果連動型民間委託契約方式を活用することで、より効率的に進めることが期待されていることも付け加えられた。
このように、富士宮市では新型コロナウイルスの影響を受けた営利活動の支援と、持続可能な社会の形成に向けた施策が一体となって進行中であることが確認された。今後も市民とともに、地域の課題に立ち向かう姿勢が求められる。