令和3年9月14日に開催された富士宮市議会定例会では、9件の補正予算案が提出され、いずれも原案通り可決された。
この日、最も注目を集めたのは、富士宮市個人情報保護条例及び関連法に基づく条例の改正についてだ。この改正は個人情報の保護方針を一新し、特定の個人を識別するのに必要な番号の利用に関するところで、議論の余地はなかったようだ。議員からは「この改正は時代に即したものだ」との意見が相次いだ。
続いて議題に上がったのは富士宮市営万野住宅建設工事の契約についてであり、ここでは地域企業の活用について具体的な質疑が展開された。近藤千鶴議員が「地域の企業を優先する制度はあるのか」と尋ねると、契約管理課長の横山雅広氏は「市内業者の使用をルールとし、他市外の入札がないように配慮している」と回答した。地域活性化に向けた期待が感じられる内容だった。
また、市道路線の廃止と認定に関する2つの条例も可決された。これに対しては議員からの質疑もなく、スムーズに議事が進行した。このほか、令和3年度の各種特別会計補正予算についても網羅的に討議され、行政の衛生、福祉、整備における取り組みが説明された。
特に今回は水道事業会計や下水道事業会計の補正予算も承認されている。これにより、富士宮市は更なる医療・福祉の充実、ならびに水道・下水道インフラの維持向上を目指す姿勢を強調した。