令和2年6月23日、富士宮市議会は6月定例会を開会した。この会議では様々な議題が取り上げられ、重要な決定が行われた。
最初に、議長の佐野寿夫氏が開会を宣言し、全員で市民憲章を唱和した。続いて、議席変更があり、議員の配置が見直された。議席の変更は「異議なし」と承認され、新型コロナウイルス感染症対策が引き続き講じられることも確認された。
会議録署名議員の選任については、若林志津子氏と小松快造氏が指名された。次に、会期の決定が行われ、定例会は7月9日までの17日間となることに異議がないことが確認された。
日程の中でも注目されたのは、静岡県後期高齢者医療広域連合議会議員の選挙の実施。この選挙では欠員補充のため、候補者が募られ、投票が行われた。選挙結果は、開票後に発表される予定である。
また、令和元年度の市一般会計繰越明許費繰越計算書、事故繰越し繰越計算書、水道事業会計予算繰越計算書についても報告を受けた。副市長の芦澤英治氏は、これらの報告を行い、繰越額はそれぞれ6億2,067万8,000円、3億1,767万4,865円及び300万円であると明らかにした。これらの額は新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けたものとされた。
続いて、富士宮市手数料条例の改正について、特別初診料の改定などが報告された。この改正は新たに特別再診料を徴収する内容を含む。また、富士宮市の各種税条例についても修正案が提出され、独り親家庭への控除の公平性が確保されること、また新型コロナウイルス対策が講じられることが議論された。
白糸会館建設工事の請負契約が締結されることや、財産の取得についても議題に上がり、消防用ポンプ自動車の更新が進められる。また、市道路線の廃止および認定についても意見が交わされた。これらは地域交通の整備に関わる重要な議題となる。
定例会は、多様な財政課題や地域問題に対処するための施策が提案される場となっている。新型コロナウイルス感染症に関連する補正予算や各種施策が求められている中、負担の軽減と市民サービス向上に向けた力強い対策が期待されている。今回は令和2年度一般会計補正予算としての予算規模が593億7,200万円となることが報告された。
このように、富士宮市議会の定例会では地域に密着したさまざまな議題が討議され、実施に向けた具体的な努力がなされている。