令和元年5月の富士宮市議会臨時会では、重要な選挙と条例改正が行われた。
議長選挙では、諸星孝子議員が第55代議長に選出され、これからの議会運営の円滑化を誓った。選挙結果は、出席議員22名中、諸星議員が19票、渡辺佳正議員が2票、村瀬旬議員が1票を得た。
市長の須藤秀忠氏は祝辞において、諸星新議長が持つ見識と豊富な経験を生かし、市民の福祉向上へ尽力するよう期待を示した。
副議長には鈴木弘議員が選ばれ、19票の支持を得て就任した。鈴木副議長は、議長を補佐し、議会の役割を果たす意義を強調した。
続いて、会期は本日1日と設定され、多数の議選が一括で処理された。常任委員会委員の選任では、各委員会委員が指名され、円滑な議会運営が確保された。
特筆すべきは、富士宮市の各種条例の改正である。市長は、4件の条例改正に関する報告を行い、特に、国民健康保険税の軽減施策について、現行の5割及び2割軽減の対象世帯数を増加させる方針を述べた。具体的には、新たに64世帯が5割軽減、40世帯が2割軽減の対象になる見込みだ。
市議会は、これにより市民の負担軽減を図る考えを示している。また、介護保険の見直しに関しても、軽減措置が拡大し、低所得世帯の負担を減少させることに寄与する。具体的な軽減額については第2段階の層では月額4900円から4100円に引き下げる施策が取られた。
そのほか、副市長選任の同意も議題に上がり、渡邉恭一氏が再選された。さらには監査委員についても村瀬旬議員が選任され、議会は新たな体制を整えた。