令和3年5月18日、富士宮市議会の5月臨時会が開催された。
本会議では、議長や副議長の辞職および選挙が重要な議題として取り上げられた。議長の佐野寿夫議員は辞職願を提出し、全員一致で承認された。その後、議長選挙が行われ、遠藤英明議員が新しい議長として当選した。
遠藤新議長は就任挨拶の中で、議会が首長と対等な機関であることを再確認すると共に、議会運営の活性化に努める考えを示した。また、市制80周年に向けた努力も強調した。市長の須藤秀忠氏は、遠藤議長の当選を祝し、今後の市政運営への期待を語った。
さらに、副議長の辞職と選挙も続けられ、小松快造議員が全会一致で副議長に選ばれた。これにより、副議長職は新たに刷新され、議会全体の運営が円滑に進められることが期待される。
議会ではまた、常任委員や議会運営委員の選任も行われ、それぞれの委員が活動開始に向けて意欲を示した。会期は1日間と決定され、迅速な運営が徹底された。特に多くの関心が寄せられたのは、富士宮市税条例および都市計画税条例の改正についての専決処分報告であった。これにより、コロナ禍に関連する特例などが盛り込まれ、担当課長が制度の詳細を説明し、議員からも次々と質問が寄せられた。市民への影響も考慮される中、迅速な対応が求められている。
また、国民健康保険事業の補正予算についても報告が行われ、健康保険の制度維持に向けた議論が進むなか、多くの議員が意見を交わした。特に、低所得世帯に対する支援が求められる状況において、子育て世帯への給付金に関しては、今後の実施体制が重要視された。自治体の役割が期待される中、富士宮市の会議は新たな展開を迎えている。