令和元年11月定例会において、多岐にわたる議題が議論された。
特に注目が集まったのは、富士宮市の防災・減災に関する取り組みである。近藤 千鶴議員は、台風19号の影響を受けた富士川の状況を説明し、富士宮市の防災ラジオや避難指示の強化を提案した。危機管理監の佐野 俊寿君は、同報無線を使用した情報発信や、地域防災計画の重要性を強調した。これにより市民の防災意識を向上させることの重要性が確認された。
市立病院に関する議論では、医療体制の強化が求められた。特に、待ち時間の問題は患者の不満を招いており、医療長の佐藤 洋君は待ち時間を短縮するための取り組みを約束した。市立病院では、外来患者に対して入院や診察の流れをよりスムーズにするための方法を模索しているが、医療技術の限界や患者の状態によっては適切な対応が難しい場合も多く、その際は理解を求める必要があると述べた。
また、使用済みの紙おむつに関するリサイクルについても議論された。保健福祉部長の小林 博之君は、今回の環境省のガイドラインに基づき、使用済み紙おむつのリサイクルの促進に向けた取り組みに言及した。市立病院や民間福祉施設からの紙おむつの回収状況が確認され、今後の対応が注目される。
さらに、放置山林や官地の雑草等の管理についても言及された。産業振興部長の高野 裕章君は、放置山林の存在とそれに起因する倒木の危険性について詳しく説明し、適切な管理と地域住民との連携を強化することの必要性を強調した。
移住・定住促進策としては、企画部長の篠原 晃信君が、Uターン者を迎えるための施策や、地域の特性を活かした事業展開の重要性を語り、住民からの支援を得ながら新しい取り組みを進めていく考えを示した。
最後に、富士宮市の伝統的な踊りの継承についても質問され、各地域における踊りの種類の調査が進められることが確認された。これらの討論を通じて、市の未来に向けての明るいビジョンが共有され、市民の声をしっかりと受け止めた施策が実施されていくことが期待された。