令和元年6月26日、富士宮市議会は定例会を開催し、様々な条例制定と予算案が審議された。
まず、条例改正の中では、特に富士宮市手数料条例の一部を改正する件が大きな注目を集めた。渡辺佳正議員は、消費税増税に伴う手数料改正の影響を質疑し、肯定的な見解を示す行政側からの回答を受けた。行政課長兼選挙管理委員会事務局長の佐野史俊氏は、もし消費税の導入が見送られた場合についての対応を丁寧に説明した。また、財政課長の宇佐美巧氏は、消費税引き上げの影響が年間で約6億円の増収を生むとの見通しを示した。
さらに、手数料改正の影響についても、議会内で議論が交わされた。佐野和彦議員は、建築特例許可について新たな手数料が発生することを指摘し、今後の見込みについて議論を深めた。
続いて、各学校の空調設備整備に関わる工事請負契約の締結についても議論が行われ、若林志津子議員は共同体形式での施工についてのメリットとデメリットを問い質した。資産活用課長の湯澤智氏は、行程を明確に示し、工事が円滑に進むよう尽力することを約束した。
一方、プレミアム付商品券の事業についての質問も集中した。藤野議員は購入と使用の際の本人確認や転売の可能性について言及し、確認の必要性を説いた。産業振興部長の高野裕章氏は、国からの指示に従った方策を整備することを述べた。
また、予算については、令和元年度一般会計補正予算や国民健康保険事業特別会計補正予算、さらには病院事業会計補正予算などが一括で審議され、すべて原案通り可決される運びとなった。市長の須藤秀忠氏は、地域の発展と福祉の向上を図るべく、しっかりと取り組む姿勢を改めて示した。