富士宮市議会では令和4年度の施政方針に対する代表質問が行われた。市長は、新型コロナウイルスの感染状況を踏まえ、感染症対策の徹底と地域経済の早急な復興が重要であると強調した。過去2年のコロナ禍は私たちの価値観を大きく変え、今後のまちづくりにおいても新しい生活様式を反映させる必要があると述べた。
施政方針に基づいた支援策として、新型コロナウイルスのワクチン接種を加速し、無症状者に対するPCR検査への助成を持続させる意向も示された。また、当市独自の施策として生活困窮者への継続的支援が重要であるとの認識もあり、専門機関との連携強化が課題とされた。
質問のなかで指摘されたプレミアム付き商品券の発行についても、民間との連携を強め、金融機関との協働を図る意義が変わることなく、地域経済の活性化に寄与していると理解されている。
さらに、脱炭素社会への取り組みも重要なテーマとなっており、公共施設に急速充電スポットを設置する考えもあることが示された。市長はこのような方向性を明確にし、持続可能なまちづくりに向けたビジョンも強調した。
富士山の自然環境との調和を念頭に置いた施策についても言及され、観光地としての魅力を引き出す取り組みを進める必要があることが再確認された。また、公共施設の見直しや統廃合への柔軟な対応も求められる中、地域住民の意見を尊重しつつ施策を進める姿勢が伝えられた。
市立郷土史博物館の基本構想に関する説明も控えており、市民が過去の歴史に触れ、郷土愛を育む機会を提供することが期待されている。