令和5年2月27日、富士宮市議会において、施政方針に対する代表質問が行われた。この会議では、未来に向けた施策や地域活性化についての重要な項目が数多く議論された。特に神田川両岸や富士山の無電柱化に関連する取り組みが注目された。
日本共産党を代表して渡辺佳正議員が、施政方針に基づいた具体的な施策について質問した。まず、神田川両岸の整備についてが焦点となった。渡辺議員は、「整備が進捗していない現状について、具体的な進展を求める」と述べた。これに対し、企画部長の篠原晃信氏は、県の富士山遺産センターとの連携により、土地の取得が完了し、来年度には暫定整備を進める方針を示した。
音止の滝に関連する展望場の整備も議論され、渡辺議員は「安全性が確保できる場所での設置は重要」と指摘した。一方、篠原部長は、景観を重視した計画を進めており、滝と富士山の眺望が同時に楽しめることを強調した。
また、富士宮市におけるプラスチックごみの分別について、渡辺議員は「今年度中に実施される分別の具体的な計画と市民への周知方法」について質問した。これに対し、環境部長の望月直樹氏は、収集や処理方法の確定に向けた協議を進めていると述べたものの、現状の進捗については具体的な計画が必要であると案じた。市民説明会の開催も近々行われる予定とのことで、参加を呼びかけているとのことだ。
さらに、健康関連施策についても質問が行われた。特に元気はつらつ健康プロジェクトにおいて新たな取り組みとして、地域の健康を促進する具体策が求められた。保健福祉部長の宇佐美巧氏は、「キックバイク教室など、特定の世代を対象とした体験教室を開催し、健康意識を高める」と述べた。
また、地域医療の課題として、富士宮市とNearby Hospitalとの連携についても深掘りされた。救急医療の体制が、今後の医療分野にどのように影響するかが重要な観点であるとされ、篠原部長はこの協力体制の強化を再確認した。さらに、少子化対策として、独自の施策に期待が寄せられたものの、政府の政策を効果的に取り入れた方針が必要であることも強調された。
このように、代表質問では多岐に渡る重要なアジェンダが議論され、市民が安心して暮らせる環境づくりへ向けた熱意が感じられた。