令和6年7月29日に開催された富士宮市議会臨時会では、主要議題として一般会計補正予算第3号が審議され、可決に至った。
この臨時会は1日限りで構成され、議長の諏訪部孝敏議員が開会を宣言した後、日程が進行された。まず、参加議員の議席が指定され、その後、会議録署名議員として岩村恵美議員と佐野和也議員が指名された。この手続きの後、会期が単独日程であることが確認された。
本会議で最も重要な議題は、令和6年度富士宮市一般会計補正予算第3号の審議であった。市長の須藤秀忠氏は、この補正予算の概要について説明を行う中で、物価や労務費の高騰が影響し、富士根交流センター建設の費用が不足したことが背景にあるとした。具体的には、今回の補正により4億1,000万円を減額し、541億8,900万円の予算規模となる。さらに副市長の篠原晃信氏は、変更内容として歳出に関する詳細な説明を補足した。
質疑応答では、近藤千鶴議員が予算減額に関して具体的な数字を挙げ、物価高騰の影響についての見解を求めた。これに対し、市民交流課長の佐野史俊氏は、市の補正予算が物価高騰によって生じたものである旨を説明し、「令和8年2月のオープンを目指して工事を進める」との意向を示した。また、他の議員からも同様の懸念が表明され、今後の自治体としての対応や予算の確保が焦点となった。
最終的には、本臨時会で審議された議第55号は、全員の異議なしに原案のとおり可決され、7月臨時会すべての議案が終了した。閉会の際に、議長は「皆様お疲れ様でした」と述べ、一同の労をねぎらった。