令和2年6月に開催された富士宮市議会では、新型コロナウイルス感染症に関する議論が活発に行われた。議員からの質問の中で、新型コロナウイルスの影響に対する富士宮市の対策や、その経済的負担が重要なテーマとなった。
危機管理監の石川幸秀氏は、記録に残るような新型コロナウイルスの影響に触れ、特に保健福祉部への協力を強調した。彼の発言によれば、特別定額給付金の申請件数は約5万世帯であり、これまでに申請された件数をもとに、約3万1,000世帯が給付を受けているとのことだ。
また、教育問題についても議論が交わされており、教育委員会からは、休業による影響を受けた子どもたちへの支援が求められた。教育長の池谷眞德氏は、今回の休業が教育に与えた影響を考慮し、今後も柔軟な対応を行う必要性を挙げた。
さらに、特に富士根地区における安全問題も指摘された。市営粟倉住宅周辺での不審な事件が増えていることから、防犯カメラの設置が求められ、市としてもその必要性を認識しているという。市長の須藤秀忠氏は、特に新型コロナウイルス感染症の影響から市民の安心を守るため、今後の対策を強調した。
加えて、環境問題についても言及され、特に紙おむつリサイクルに関する議論がなされた。環境部長の大原勝氏は、国が示したガイドラインに基づき、リサイクルの必要性を認識しているが、複雑な法律や実務的な課題もあると述べた。
富士宮市は、これらの課題に対して今後どのように取り組むかが注目されている。一方で、新型コロナウイルスの収束後においても、感染予防の意識を持ち続ける重要性が話された。