令和6年7月3日、富士宮市議会は6月の定例会を開催し、様々な議題が挙がりました。
第1には、一般質問が行われ、稲葉晃司議員が富士宮市水道事業について質疑しました。特に水道事業における収支や料金変更の可能性、耐震化やAI技術の導入について議論が交わされました。稲葉議員は富士宮市の水道ビジョンについて進捗状況を問い質し、水道料金見直しについて持続可能性を担保する必要性を指摘しました。水道部長の日原文洋君は、収支を踏まえつつ、水道料金見直しの必要性を含む計画を進めていると回答しました。
また、8番議員の山藤陽子議員は、高齢者の健康促進のための施策について発言しました。特にフレイル予防事業や健康遊具の設置状況、男女別の参加者の傾向について質問し、特に男性の参加促進の工夫を求めました。保健福祉部長は、参加者数が増加傾向であることを報告し、バランスの良い食事とそれに基づく健康教育の重要性を強調しました。さらに、健康遊具の設置についても、地域の公園に設置を希望する声を受けて前向きに検討する考えを示しました。
休憩を挟み、続いて議請第2号「再審法改正を求める意見書」が提案され、全議員による採決の結果、可決されました。この意見書は再審手続きの公正性と証拠開示の必要性を強調し、冤罪被害者の救済を求める内容です。
市民文化会館のリニューアル工事に関する議案も審議され、栗原・三和特定建設工事共同企業体と約12億4,190万円で契約することが決定されました。また、上水道システムに関する議題では、簡易水道との統合に関する条件や、今後の支援の方針について確認が行われました。
市の今後の課題として、議員たちは高齢化が進む中での防災教育や地域との交流を如何に深めるか、また、公共施設でのWi-Fi環境の整備について要求し、利用者の利便性向上を促す提案もありました。
最後に、池谷教育長が退任の挨拶を行い、その長年の功績を讃えられました。
市民の皆様に向けて、引き続き富士宮市の魅力を発信し、地域の発展に尽力するとともに、市民のための施策をさらに充実させることを力強く誓った。