昨年の富士宮市議会では、市民の生命を守る救急医療の現状と課題について議論された。この会議では、救急到着時間が平均6分56秒であるとされ、特に整形外科や外科においては搬送に時間がかかっていることが報告された。特に、時間帯による影響で、午後1時から2時の昼食時や、午後4時から5時にやりくりするという課題が露わになった。さらに、約30%の搬送件数が、病院側の受け入れが不可能で他の医療機関へ回されることも影響している。
また、救急医療の整備が議題となった富士地域医療構想調整会議でも、救命救急体制の重要性が認識された。市立病院は受け入れの姿勢を示しているものの、医師数の不足が課題であり、地域間での情報交換や連携が望まれている。救急医療が円滑に進むためには、高齢者や障害者への交通手段確保も必要とされ、地域住民がそのために協力し合うことの重要性が強調された。
さらに、星山浄化センターでのエネルギー利用についても議論がなされた。ここでは、下水汚泥を利用したバイオマス発電の導入が提案され、これを通じて地域資源の有効活用が進むことが期待されている。環境省の地域循環共生圏事業への採択により、いかに地域資源を生かしていくかが未来の課題とされており、その方策として市は事業の進め方や他の地域との連携を模索している。
最後に、地域循環共生圏の提案を活かして、持続可能な地域づくりへのさらなる取り組みが強調された。