令和4年富士宮市議会9月定例会は、重要な議題を数多く取り扱った。
議会は冒頭、開会に先立ち、市民憲章を唱和した後、議席の変更を行い、会期を34日間とすることを決定した。
本会議では、特に議決第2号の「富士宮市議会議員政治倫理条例制定」が注目を集めた。この条例は、市民の信頼回復を目的とし、議員が高い倫理性を保持するよう求めている。特別委員会の松永孝男議員は、「議員一人一人が責任を持って公正な政治活動を行うために必要である」と提案理由を述べた。
さらに、議会は損害賠償に関する報告が複数行われ、特に交通事故に関連する件が取り沙汰された。副市長の芦澤英治氏は、各事故の責任割合が市にあることを認め、再発防止策についても言及した。これに対し、深澤竜介議員は、「危険木の伐採や管理が行われているのか」と質問し、市の対応を求めた。
その他、財務に関する議案が提出され、富士宮市土地開発公社の決算についても報告された。市長の須藤秀忠氏は、公共施設の老朽化対策や新型コロナウイルスへの対策を含むさまざまな事業の進捗について説明し、収入状況が厳しい中での財政運営を強調した。
また、令和3年度の健全化判断比率についても報告され、各議員からは今後の持続的な行財政運営に関する意見が相次ぎ、厳しい財政状況を乗り越えるための戦略が求められた。
今後の会議に向けて、多くの議論が交わされ、市民の期待に応える施策の実現に向け、議会の責務が強調された。次回は10月19日までの間、各議案の審議が続く予定である。