令和3年12月9日に開催された宜野座村議会定例会では、重要な議題が数多く取り上げられた。議題には、職員定数条例の改正、複数の補正予算案、及び一般質問が含まれている。
一般質問では、照屋忠利議員がヒーピィー海岸交流広場の老朽化に関して質問をした。この施設は平成16年度に整備され、柱や屋根の腐食が進行している。村長の當眞淳氏は、現在の状況について「今年度、目視調査を行い、亀裂が確認されている。打撃検査など詳細な調査を進め、状況を確認した上での対処を考えている」と説明した。
さらに、町内のバッティングマシン設置状況についても触れ、設置や使用状況に改善が必要であるとの声があがった。教育長の新里隆博氏は、マシンの管理に関して、雨風からの保護や別の場所での利用方法を検討していると明言した。これに対し、照屋議員は「有効活用が進まない状況が見られるため、より使いやすい環境を整えるべきだ」と強調した。
続いて、宜野座村職員定数条例の改正案が提出され、村長部局の職員を3名、教育委員会の職員を1名増加させるものとされた。これに対して平田嗣義議員は、議会事務局の強化を提案し、さらなる対応が必要であると主張した。村長は「現在の体制において、議会事務局の強化については難しいが、状況に応じて見直しも考える」と述べた。
また、令和3年度一般会計補正予算(第6号)の審議では、議案第54号が可決された。これは、歳入歳出予算の総額に対して、約1億4691万円を追加するものであり、子育て世帯への支援事業に関連した予算案が含まれている。今後については、村民への支援が更に充実することが求められる様子が見受けられる。
その他には、国民健康保険事業特別会計補正予算や水道事業補正予算も同時に可決された。特に、国民健康保険事業での補正は、コロナ禍での医療費への影響に対応したものとなっている。これにより、村としても医療サービスの充実を図る動きが見られた。
最終的に新設された下水道事業特別会計の補正案も承認され、宜野座村のインフラ整備が今後の課題として浮上した。村長は「今後も漏れのないよう、各種事業を進めていく所存である」と述べ、参加者たちの理解を求めつつ会議を締めくくった。