令和5年第8回東村議会定例会が開会された。
会期は令和5年9月12日から20日までの9日間。議題には、生活排水路の整備状況が報告され、村内の排水機能の重要性が再確認された。特に有銘区における排水路の修繕が計画され、地域住民の安全を図るための対応が求められている。今回の報告では、土砂災害や排水不全の原因として地元の意見も反映され、行政としての責任を強調した。
次に、特産品であるゴールドバレルのブランド化について議論が行われ、新たに加工用パインアップルの価格引き上げを目指す方針が示された。村長は、価格交渉が難航しているとしながらも、農家が夢を持てるようなパートナーシップの構築が必要であると述べた。
また、高齢者向けデジタル講習会の実施についても考慮されており、特に911311でデジタルデバイドの解消が急務とされる中で、各公民館が積極的に協力する意義が強調される。村長は、地域のニーズを見極めながら、今後具体的な計画を立てることの重要性を指摘した。特に、高齢者における情報収集や日常のコミュニケーション手段としてのデジタル技術の活用が期待されている。
道路交通安全についての報告もあり、特に県道14号線沿いの交通安全対策として一時停止表示板設置が要請された。これにより住民の安全意識を向上させる目的がある。
さらに、水産物直売所の設置に関する議論がなされ、村内の流通経済を活性化するための方策が検討された。業者や地域住民からの要望を受け、具体的な実現に向けた努力が期待される。
このように、地方自治体としての取り組みにおいては、地域特性を考慮した計画と住民の声を丁寧に取り入れることが今後の課題とされている。議員たちからは、既存の問題解決だけでなく、新たな施策の開発が求められ、多様な意見交換が行われた。各議員の発言からは、地域の利便性を高め、さまざまな生活の質を向上させるために、税収や補助金の適切な運用が必要であるとの共通認識が得られた。