令和5年第12回宜野座村議会定例会が12月12日に開会した。そこで議長の当真嗣信氏が開会を宣言し、議会の本格的な議論が始まり、村長の當眞淳氏が行政報告を行った。特に今回は数名の議員による一般質問が行われ、村営住宅の管理や建替え計画、そして宜野座村の今後の発展に向けたさまざまな提案が出された。
一般質問の中で、仲間貢議員は村営住宅の老朽化への対策を問い、特に建替え計画について具体的な数値を提示した。回答を受けた村長は、現管理している村営住宅は15団地118戸であるとし、入居者の状況を精査しながら、最終的には2029年度までに10団地の建替えを目指すと意気込みを示した。
また、眞栄田絵麻議員は沖縄の基地問題に言及し、普天間飛行場の辺野古移設に関する国の姿勢について疑問を投げかけた。當眞村長は、国と県の係争の現状から、引き続き注視していく意向を示した。また、この議会では村内の公共施設や教育機関へのIT化の可能性についても提起され、地域のIT化が村の発展に寄与するとの認識が共有された。
なお、村立中央公民館については、新しい交流センターが完成する予定で、その跡地利用や取り壊し前のイベントの開催についても協議される。特に、中央公民館の取り壊し前には、昔からの伝統的なダンスパーティーの開催提案がなされ、村民の交流の場として最後の役割を担うことが期待されている。
総じて、本定例会では村の未来を見据えたさまざまな意見交換が行われ、村民生活の質向上に向けた施策が積極的に検討されている。今後も宜野座村が持続可能な地域づくりに向けて、住民と共に進んでいくことが重要である。