令和元年第3回宜野座村議会定例会が6月20日に開催され、各議員による一般質問が行われた。
本会議では、米軍基地の影響や地域振興、健康づくりの課題などが主要な議題となり、村長や教育長がそれぞれの質問に回答した。
特に、米軍基地と基地被害に関する質問が数多く取り上げられた。例えば、伊芸朝健議員は、現在の米軍基地による事件、事故、騒音などが村民に与える影響について質問した。村長の當眞淳氏は、現状の基地被害について見解を述べ、「オスプレイやヘリコプターの騒音被害が発生した際には、担当職員が現場を確認し、沖縄防衛局に申し入れる努力を続けている」と強調した。
また、村内の軍用地に関する財源収入にも言及があり、特に宜野座村軍用地等地主会の役割や現状が問われた。村長は、「過去には軍用地料の引き上げに関する運動があり、今も基地問題に対する情報共有が重要」とし、取り組みの現状を説明した。
交通安全対策に関する発言もあった。平田嗣義議員は、通学路の安全柵設置について問いかけた。これに対して村長は、「地域の声を尊重し、必要な場所に適切な対策を講じる必要があると考えている」と答弁した。また健康づくりについて、特定健診の受診率が減少傾向にある現状を指摘し、インセンティブの効果についても言及した。村長は、特定健診の受診率向上のために今後の施策に検討が必要であるとした。
このほか、地域協議体の進捗状況についても議論があった。地域の健康維持や支援体制を強化するために、協議体の設立が進められており、地域に根差した活動の重要性が再確認されていた。
議会の内容には、村民の声を反映させる姿勢が見受けられたが、特に米軍基地問題に関しては今後も住民の意見を集約し、具体的な行動に移していくことが求められると思われた。