令和３年第７回宜野座村議会定例会が6月8日に開催され、議長の石川幹也氏が開会を宣言した。会議では村長の行政報告を受け、地域振興や農業政策の重要性が強調される中、村民の声をもとに、議論が展開された。
特に注目を集めたのは農業振興施策に関する発言だ。この日の議事では、宜野座村の新たな農業支援施策について、村長の當眞淳氏が詳細を説明した。當眞村長は「本村の農業発展には土地改良区の補助金が欠かせない」と述べ、農業振興のために899万5,000円の補助金を引き続き支給すると強調した。これに対して、平田嗣義議員は、土地改良区の賦課金や休耕地の問題について、今後の改善策を求める発言を行った。
また、宜野座村の観光施策についても触れられた。今年度から進められる東海岸サンライズベルト構想が村に与える影響について、村民の関心が高まっている。津嘉山朝政議員は「村が観光資源を最大限活用する必要がある」と強調した。さらに、村長は「世界自然遺産登録の見込みもあり、観光の振興を図るためには地域の特色を理解し、活かしていくことが重要」と述べた。
加えて、村民の健康管理については、村のワクチン接種の取り組みが進んでおり、村長からは具体的な接種計画や副反応についての説明があった。特に、65歳以上の高齢者に対するワクチン接種が段階的に進められていることや、ファイザー社製のワクチンを利用していることが報告された。
この日の会議で語られた内容は、今後の宜野座村の発展に向けて重要な指針となる。村の農業、観光、健康施策が一体となることで、より良い地域づくりが期待される。議員たちは、市民の期待に応えるため、一層の努力を続けることを誓った。