令和2年3月25日、宜野座村議会は第2回定例会を開催し、複数の議案が議決された。特に注目されたのは、宜野座村農業用観光施設の設置及び管理に関する条例の制定である。
産業振興課長の石川岩夫氏は、この条例は村として重要な観光産業の一環として位置づけられ、施設の使用料金に関する規定などが含まれていると説明した。議会では特に施設の整備後の使用料徴収の方法についての質疑が交わされ、条例施行後は新たな規則のもとで料金を徴収したいとの意向が示された。
また、予算関連の議案も一括で審議された。議長の石川幹也氏は、令和2年度一般会計予算について、合計84億5,632万5,000円に上る予算案を説明し、賛成の意見を求めた。特に、沖縄振興特別推進交付金や国庫支出金の増加が見込まれていることに触れ、地域の発展に寄与する内容になっていると強調した。
さらに、同会議では新里隆博氏が宜野座村教育委員会教育長に任命されることが決まった。彼は教育行政に関する広範な経験と知識を持つことから、地域教育の未来を担う存在として期待されている。村長の當眞淳氏は新里氏の任命に関し、彼の教育に対するビジョンや村民との連携が強く求められると述べた。
議会では、北部地域の医療体制の強化にも力を入れることが確認された。議員から提出された意見書と要請決議は、医療機関の整備に向けた地域の団結を呼びかける内容であり、住民の命を守るための重要性が再認識された。
このように、宜野座村議会における定例会は、地域の重要な課題に対する対応を強化する機会となった。議案はすべて原案通り可決され、村民の福祉向上を図るための施策が進められることが期待される。