令和3年第4回宜野座村議会定例会の席上、議員らは村の福祉事業や健康支援の強化について議論を深めた。
特に、平田嗣義議員は、福祉事業における災害時の高齢者や障がい者の対応について質問した。これに対し、當眞村長は、平成30年度に避難行動要支援者名簿を作成し、常に更新していると説明。また、健康福祉課と連携し、避難誘導や声掛け等の支援も行っていると強調した。
地域協議体に関しても、平田議員は、支え合い体制の強化を求めた。當眞村長は、各区での協議の重要性を述べ、住民が主体となって支え合う体制づくりに向けた連携の必要性を指摘した。地域支え合い隊の取り組みが進んでいる漢那区の事例を挙げ、他の区でも同様の動きを促進したい意向を示した。
また、平田議員は健康づくりの活動についても取り上げた。令和3年度からの高齢者の保健事業と介護予防の一体化事業について、事業が始まる背景には、地域の高齢者が医療費の高騰を抑えるための支援があるとのこと。村長は、健康課と連携し、具体的な支援内容を強化する意向を示した。現在、66歳以上の住民を対象にした健康教室の新設を計画しているという。
健診事業も重要で、平田議員は特に小中学生の健診に関する進捗を尋ねた。福祉課からは、小学校の受診率が前年より改善されたとの報告があったが、さらなる充実を求める意見もあった。健康福祉課参事は、健診の効果を高めるための分析を継続していく意向を示した。
最後に、當眞嗣則議員は、かんなタラソラグーナの村民利用に関する質問を行った。村民の利用率が低下していることに対し、村長は新しい企画を通じて村民の健康増進を図る方針を示し、リーズナブルな利用促進に努める意向を強調した。議会では、タラソの利用促進と地域全体の健康づくりの必要性が再確認され、その具体的な施策への期待が寄せられている。