宜野座村議会の令和3年第10回臨時会が8月30日に開催され、重要な議案が審議された。
会議は午前11時45分に始まり、議長の石川幹也氏が進行した。議題の一つとして、村道漢那ダム2号線に関する補修工事の請負契約改定が提案された。村長の當眞淳氏は、議案第39号の説明を行った。本件は、契約金額の変更に関する議決を求めるものであり、総額130,696,500円の契約に改定されることを報告した。
特に注目を集めたのは、その改定内容についての質疑であった。平田嗣義議員は、設計段階での見通しの甘さを指摘した。サンドブラスト工法から剥離剤を用いた工法への変更によって、工事費が増加することになった。その一方で、工事の安全性と計画の見直しを求める意見が相次いだ。島袋建設課長は、後の調査に基づき、設計や工法の見直しを進めていく考えを示した。
次に、村道城原東部線の補修工事についても同様の議論が交わされた。こちらも契約金額が168,841,200円に変更され、大幅な増額が認められた。津嘉山朝政議員は、プロジェクトの初期段階での詳細な点検が不可欠であるとの見解を述べ、それに対する対策を求めた。
この他には、宜野座村ITオペレーションパークの改定契約についても報告され、担当課の比嘉昭彦氏が変更理由を説明した。さらには、米軍普天間飛行場所属MV22オスプレイによるパネル落下事故に関する抗議決議と意見書案も提案され、議員たちの支持を得て可決された。これらは、村民の安全を脅かす事例として強い反発と対策の必要性を示している。
会議は午前11時45分に開会し、午後0時35分に閉会した。議案はそれぞれ原案通り可決され、今後の取組については慎重な審議が求められる。宜野座村議会は、今後も地域の安全と発展に関わる重要な課題に取り組んでいく意向を示した。