令和2年第5回宜野座村議会定例会では、新型コロナウイルス感染症に関する地域の影響や対策について多くの質問が寄せられた。特に、山内昌慶議員が指摘した周知徹底については、村民への給付金や支援策の理解度を高めることが重要であると強調された。また、高齢者への対策も求められ、村長は村内の高齢者に対するマスク配布やデイサービスの取組みを報告した。
また、農業者への支援も重点課題として議論された。照屋忠利議員の質問に対し、村長は農家がコロナの影響を受けており、特に牛乳の需要が減少していることを挙げた。これに対して、県外輸送費の補助を拡大し、農家への情報提供を行い支援する方針も示された。さらに、マンゴーやパイナップルなどの出荷においても、今後の消費低迷が懸念され、早急な対策が求められている。
未来ぎのざ観光拠点施設は五一月に再開し、感染防止対策を施しながら運営されており、施設利用者への注意喚起を行っていることも報告された。県内において感染者がゼロの状況が続く中、村長は「この機会に観光業を再開しつつ、しっかりとした感染対策を講じることが重要である」と述べた。これに関連し、村は観光農産物のPR活動にも力を入れる考えを示した。
北部基幹病院の整備については、昨年からの進捗状況が報告され、合意を得るために引き続き県との調整を行っていることが確認された。村長は「北部の医療を守り、地域住民の健康を維持するためには、早急な医療体制の構築が必要だ」と述べ、また県議会でも提案された要望を基に今後ともサポートを求めていく考えを述べた。今後の医療体制の整備については、日々変化する状況に応じた迅速な行動が求められている。