令和2年第13回宜野座村議会定例会が12月16日に開催され、重要な議案が審議された。議案第87号の令和2年度一般会計補正予算については、総額96億4,235万9,000円の予算に5億4,513万9,000円を追加するものである。これにより、歳入歳出予算の総額は101億8,749万8,000円になる。
特に多くの議論が交わされたのは、新型コロナウイルス対策と経済振興の関連であった。村長の當眞淳氏は、歳入の中核をなす補助金について「安定した運営を維持するために、補助金を活用し、各事業への穿孔が重要である」と強調した。
また、一般質問では、津嘉山朝政議員が新基地建設問題に触れ、「新基地が完成した場合、教育環境にも悪影響が出る」と主張し、教育施策の拡充を呼びかけた。當眞村長は「子供たちの未来を守るための施策に全力を尽くす」と答え、村の教育環境維持に向けた取り組みを約束した。
さらに、経済分野においては、補正予算にて新たに追加されるITオペレーションパークの機能向上が報告された。具体的にサーバーファームの強化を目指し、企業誘致策も進める予定で、多様な機能を持つフリースペースを兼ね備えたオフィス設計が計画されている。これは地域経済への貢献を意識した重要な一手と言える。
一方、健康福祉部門では、生活支援事業が新たに補正予算に組み込まれた。新型コロナウイルスの影響を受けた高齢者への支援体制の強化が目的であり、今後の実施状況とともに関心が寄せられている。また、教育面でもバッティングマシンの整備が図られ、村全体でスポーツ振興を図る姿勢が見られた。
議案第90号の宜野座村下水道事業会計補正予算(第4号)や第91号の特別職の職員で非常勤のものの報酬に関する条例の改正案も可決され、村の行政実務が円滑に進む土台が強化された。