令和3年第1回宜野座村議会臨時会が1月14日に開催された。
この会議では、重要な議案として「令和2年度宜野座村一般会計補正予算(第11号)」が審議された。村長の當眞淳氏は、歳入・歳出予算の総額は106億3,998万6,000円へと変更され、歳入には防災関連の項目が多数含まれたことを報告した。特に、緊急防災減災事業債に関連して4億3,420万円が加わるなど、防災機能の強化が強調された。
議案第1号には予算の内訳が示され、防災無線の整備に4億3,490万円が計上されており、これは村内の安全確保を目的としている。厚生労働課長の下里哲之氏は、今回の補正予算により屋外スピーカーの設置も含まれ、警報の伝達がより効果的になる見込みであるとした。
その後、松田地区の農業基盤整備工事についても議題となり、請負契約に関する改定内容が発表された。農業基盤整備担当の石川岩夫氏は、この工事により村民の農業生産環境が改善されることを期待していると述べた。特に土壌改良を含む改築が進むと、今後の作物生産にも大きな影響を及ぼす可能性がある。
さらに、村道漢那旧国道線の改築についての専決処分も報告された。過去の災害からの復旧作業も含まれ、地域内で重要なインフラとしての役割が期待されている。総務課長は「地域全体が必要とされる交通インフラの整備が進んでおり、それが地域の発展につながることを願っている」と強調した。
この会議を通じて、防災や農業基盤の整備が村民の生活向上に寄与することが再認識され、各議員からも活発な意見が出されるなど、市民の声を反映した議論が行われた。全体として、村としての持続可能な発展を目指すため、今後の施策が具体的に進められる方針が示された。