令和6年3月21日、宜野座村議会は第2回定例会を開催し、数回にわたる議案についての討論を行った。特に注目を集めたのは、令和5年度宜野座村一般会計補正予算に関する議案である。
提案された議案第26号では、一般会計補正予算の総額を88億5,103万2,000円とし、主に歳入の変更が行われた。村長の當眞淳氏は、沖縄振興特別推進交付金や企業版ふるさと応援寄附金の増額について説明した。
議案の審議中には平田嗣義議員が、村立保育所の会計年度任用職員の減少を指摘し、その影響について質問を行った。これに対し、金武健康福祉課長は、保育士の配置基準に関連する問題を述べ、最終的には定員数を割っている状況を明らかにした。また、待機児童の現状についても言及し、対応策を講じる意向を示した。
さらに、令和5年度国民健康保険事業特別会計補正予算に関する議案第27号も可決された。初めての試みである補正予算には、出産育児一時金の減額が含まれており、実績に応じた内容であった。
次に行われたのは、山火事に対する抗議決議である。新里文彦議員から提出されたこの決議は、キャンプ・ハンセン内での火災による自然環境の破壊及び村民の不安を引き合いに出し、厳重に抗議することを強調した。
抗議決議のあと、オスプレイの飛行再開に関する決議も提出され、村民の安全を脅かすとして、米軍に対して厳しい態度を求めることが確認された。これに関しては、議会が日米両国に対して適切な対応を要求する内容が含まれている。
今回の議会では、村内の安全問題を中心とした重要な決議がなされたことが注目されるとともに、議員たちは村民の意見をしっかりと反映させる努力を見せた。今後さらに議会の活動が期待される。